世界の旅 北米 カナダ トロント

[旅の日記]

トロント エスニックタウン Toronto 

 トロントの表の顔がCNタワーや旧市庁舎、カーサ・ロマならば、今回はそれ以外のもうひとつの顔を捜してまわります。
まずは、外から見たトロントの町並みを見ようと、フェリーに乗ってトロント・アイランドに渡ります。
6ドルで往復の乗船券を買うやいなや、その数メータ先の乗船口で回収されて破られてしまいました。
「えっ、帰りの分はどうなるの」と思いましたが、もともと片道券など存在せずに、帰りは券なしで自由に乗船できるのでした。
さて船は平日と言うのに、満員です。
それも回りは、何故か幼い子供を連れた家族連ればかりなのです。
その謎は、船がトロント・アイランドに着くと解決しました。
実はこの島には公園があるばかりではなく、遊園地にもなっているのでした。
そのほかにヨットハーバがあったり島の端には空港があったり。

 まずはここに来た目的通りに、オンタリア湖から見たトロントのビル郡を眺めます。
水の上に高層のビルが浮かんで建っているようです。
一方、島の中に目を向けると、草が敷き詰められた公園には多くの鳥が飛来しています。
そして島の南端まで歩くと、水平線の見えるオンタリオ湖が広がります。
言われなければ海と勘違いするよな眺めです。
近くに砂浜では、数組の家族連れが水遊びをしています。
そうなんです。今は真夏だというのに風は涼しく、逆に日なたに出ると暑いのが、こちらの気候です。
島を2時間ほど歩き回ると、帰りのフェリーに乗り込み再びトロントのダウンタウンに向かいます。

 これからは、移民の街トロントの民族コミュニティーを訪れます。
といっても多くの民族で構成されているトロントですから、今回はギリシャ人のグリーク・タウン、アイリッシュ系のキャベジ・タウン、インド人のインディアン・バザールには寄ることができませんでした。
さて昼食時に訪れたのは、チャイナ・タウンです。
地下鉄でセント・パトリック駅まで出て、そこから西に歩きます。
東西に走るダンダス通り沿いにス、パダイナ通りと交わった辺りに広く位置するのが中国人街です。
一体が中国一色になっており、カナダにいることを忘れてしまいます。
私は久しぶりに炒飯が食べたかったので、食事のできるところを探すことにします。
程なく入った店にはいくつかの炒飯があったのですが、どうしても食べたい衝動に駆られた海老炒飯が見当たりません。
説明すると別のメニューを持ってきたのです。
確かに載ってはいるのですが、他の炒飯に較べると1.5倍程高いのです。
不思議に思いながらも紹介された海老炒飯とワンタンスープを頼みました。
さて出てきた炒飯は、2~3人で食べる大きな皿に山盛りに積もれたものだったのです。
での久しぶりの米と、何よりもお茶がおいしかったのでした。
そして食べ切れなかった残りの炒飯は、パックに詰めてくれお土産になりました。
それにしても、カナダで中国語をしゃべることになるとは、思ってもいませんでした。

 食べ過ぎた後の運動は、さらに西に進みポルトガル人町を探しに行きます。
いつまでも続く巨大なチャイナ・タウンが終わりしばらく進んだところに、ポルトガル人街はありました。
いくつかの店がありましたが、どうもチャイナ・タウンに見劣りがしてしまいます。

 さらには北上してイタリア人の街であるリトル・イタリアに向かいます。
これまた目をこなさなければ、見落としてしまいそうです。

 さてここからはさらに北上して地下鉄のバサースト駅まで行かなければなりません。
足も棒になってきましたので、本日も購入した1デイパスを活かして、トラムでの移動に切り替えます。
昼間だというのに、トラムは超満員でした。
バサースト駅に着くと、そこから西に伸びるブロア通りはハングル一色になります。
散髪や、食堂、雑貨店など、一通りの店がこの通り沿いに揃っていました。
でも今日は特に用がなさそうなので、韓国の雰囲気を味わっただけで帰ってきました。
いずれのせよ、どこの国に来たのかを勘違いさせるような民族コミュニティが、トロントのあちらこちらに存在していることは確かでした。

 
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