世界の旅 北米 カナダ トロント

[旅の日記]

トロント Toronto 

 今日は、トロントの街を観光です。
毎度のごとく観光ツアーには参加せずに、地下鉄・路面電車・バスを1日乗り放題の1デイパスを購入します。
パスを買った駅の改札員は無愛想で、使い方を聞いても面倒くさそうにして、こちらには何を言っているのか判りません。
自動改札では通常トークンと呼ばれる穴にコインを入れるか、もしくは上部の隙間に定期のようなものをかざして街行く人は通り抜けて行くのですが、あてもののように当日の日付を擦って数字を表示するこのパスには、どう見ても磁気が施されるとは考えられません。
散々苦労した後に、単に自動改札機を通らずに隅にある手動の改札を通らなければならなかったのは、そうだといわれれば当然のことなのですが。

 ホテルのそばのトロント初代市長の元邸宅であるマッケージー・ハウス、それにゲイタウンであるチャーチ通りを経て、クイーン駅近くの旧市庁舎を見て回りました。
新市庁舎があるから旧市庁舎は遺跡として残しているのかと思いきや、中に入ると入り口はガードマンで固められておりしっかり仕事をしていました。
お金が底をついてきたのでATMでおろそうとしたのですが、国際キャッシュカードの1つであるPLUSの使えるATMがないのです(あとで判りましたがあることはあるのですが、PLUSに対応しているのは半分程度のATMだけです)
しかたなく海外換金のある銀行の窓口に行ったのですが、日本円からの換金はしていないとのこと。
結局エクスチェンジを探す羽目になりました。
観光案内所に用事があったのでダンダス駅まで戻れば、そこにエクスチェンジも併設されていました。

 資金が揃ったので、安心して次に向かったのは、トロントの街が見渡せるCNタワーです。
地下鉄でユニオン駅に向かい、そこからは徒歩です。
ちょうど球場のあるロジャース・センターの隣りにありました。
全長533mのタワーは、346mのところに展望台があります。
この高さでも既に東京タワーの全長を超えているのです。
北にはトロントの町並みを、そして南にはオンタリオ湖を望むことができます。
グラスフロアでは、ガラス張りになった床から地上の様子を眺められます。
高所恐怖症の私は腰を引きながら下界の様子を覗いたのですが、ガラスの上に載らなかったのは言うまでもないでしょう。

 ユニオン駅とCNタワーの途中にある大通りに面したイタリアンレストランで、昼食をとることにしました。
日本なら店先にはロウで作った模型があるのですが、海外ではそんなものはまず見たことがありません。
メニューには文字が並んでいるだけで、食事をするにしても頼むものに困り、その次にサイドディッシュ(日本でいえばパンかご飯かを聞かれるようなもので、見慣れない文字が10種類ぐらい並んでいる)に困るのです。
ところがこの店にはいくつかの写真が入ったメニューが、店先に掲げられていたのです。
スパゲティのナポリタンが旨そうに見え値段も手ごろでしたので、思わず入ってしまいました。
注文をして待っていると、、小さなまな板の上に30cm弱の大きさのパンがナイフとともに出てきました。
どうやら皆に出てくるようで、袋に包まれているので持ち帰ってもいいようです。
ところがガーリック味が利いていて、これがおいしいのです。
思わず全部を食べつくしてしまいました。
もちろんスパゲティも予想通りの味で、この店を選んだは正解でした。

 満腹になると、ここから地下鉄で8駅先のデュポン駅を目指します。
ここにはカーサ・ロマというヘンリー・ミル・ヘラッドの屋敷があります。
屋敷といっても贅沢をつくした城のようなものです。
ナイアガラの水力発電事業などいくつもの事業で贅沢三昧を行っていたのですが、その事業の金利に苦しみ最後はトロント市に差し押さえられて、今日こうして公開されているのです。
今回の旅行で初めて日本語のガイドテープを聴くことができました。
私がガイドテープを聴いていると、突然おばちゃんが寄ってきて中国語でしゃべるのです。
どうやら私を中国人と見間違えて、ガイドテープの入手の仕方を聞いてきたのです。
まあ昨日は、私が韓国人を日本人と間違って話しかけたので五分五分ですが。

 さて、地下鉄で2駅戻り、今度はトロント大学へ。
日本にイメージでは大きな校舎を予想しえいたのですが、壁のない学校の敷地のなかに小さな建物がいくつもあるのです。
さらに歩けば、クイーンズ公園があります。
ここでは公園の中をリスが走り回っているのです。
ちょうど奈良公園に鹿がいるかのように。
そういえばホテルの前の道路に植わっている街路樹にもリスを見かけたのですが、まるでスズメのように街のどこにでもいるようです。

 そしてその先のオンタリオ州議事堂に辿りついた時点で足は疲労の極限に達していました。
そこから再び地下鉄に乗り込んで、17:00前にはホテルに戻ることができました。

旅の写真館(1)