世界の旅 北米 カナダ ケベック

[旅の日記]

ケベック Québec  

 カナダの旅も最終目的地であるケベックに移動します。
トロント空港で、寿司の折り詰め(正確にはパック詰め)を発見。
実はトロントの街では「SUSHI」という看板は目にしていたのですが、弁当そして売っているのを見たのは初めてでした。
肉食に参っていた私にとってはなんともありがたい食事で、もちろん7upを片手にありがたくいただきました。
セキュリティチェックはというと、持参していた超小型のノートパソコンをX線チェック用のトレイに載せると、担当の検査官が興味心身に「これはどこの製品だ」「ドルではいくらなのか」と、私が「靴も脱ぐのか」と聞いているにも関わらずパソコンに釘付けのようでした。
小さなプロペラ機は、2時間足らずでケベック空港に着きました。
なるほどとうなるような地方空港で、ジェットでなかった訳が判ったのでした。
その日は移動だけのゆっくりした日。翌日に備えてホテルのレスロランに入り、ちょっと高級なフランス料理でステーキを堪能したのでした。

 さて翌日はまずケベックの旧市街へ、バスに乗って繰り出します。
実は旧市街まで10分というホテルを安値で申し込めたのですが、その10分というのは車で移動したときの話。
少し前に気付きはしていたのですが、それはおもしろいと路線バスの移動を決行したのです。
とはいえどこで降りればいいのか(車内にアナウンスはありません、また小さな停留所には名前もありません)、どうやってバスを止めるのか(あとで判りましたがバスの左右それぞれに前後向けて張ってある黄色いワーヤーを引っ張ります)も判らずに乗ってしまいました。
車では10分でもバスでは30分かかって、旧市街のディーウィル広場に到着しました。
ここからは旧市街の城壁をくぐるサン・ジャン門が目の前に見えます。
時刻は既に8:50、シタデルに急ぎます。
シタデルはガイドツアーでしか入ることができず、9時のツアーならば衛兵交代式を見ることができるのです。
何とか間に合い、ツアーではシタデル内の軍事博物館や城塞内からケベックの町を眺めることができます。
衛兵交代式は10:00から役30分間行われ、規律正しく行進する兵隊とそれを支える近衛兵のなす音楽は一見の価値があります。

 シタデルを出る城壁の門を改めて回ります。
シタデルに近い方から、サン・ルイ門、カン門、サン・ジャン門と続きます。
サン・ジャン門からはセント・ジェーン通りをノートルダム大聖堂を目指して歩きます。
通りの左右には多くの土産物屋やレストランが所狭しと並んでいます。
日本で言えば銀座や心斎橋といったところです。
やがてノートルダム大聖堂が顔をだします。
大聖堂でしばらくは身を清めることにします。

 このすぐ近くにトレゾール通りという小さな路地があります。
人が群がっているのですぐに判るかと思いますが、ここでは通りの左右に絵を売っている露天が並んでいます。
迷った挙句、私も1枚の絵を買ってきました。
トレゾール通りを抜けて左折すれば、ケベックの写真では必ずといっていいほど取り上げられるフェアモント・ル・シャトー・フロントナックです。
フランスの城を思い出させる巨大なホテルです。

 そして次に訪れたのは要塞博物館です。
フランス統治から英仏の七年戦争でイギリス統治下になった様子の映画が上映されます。
レストランの脇の階段を上っていかなければならず少し判りにくいのですが、その分空いていました。
私が訪れた時には、私一人のための映写機が始まりました。
英語化フランス語の選択ができ、カナダとりわけケベックの歴史をスライドと音声による説明が行われるものでした。

 さてここからは、旧市街のロウワー・タウンに向かいます。
今までいたところがアッパー・タウンであるのに対して、急な坂道を転げ落ちたところが、港を臨むロウワー・タウンです。
まずは坂をおりきったロワイヤル広場にある勝利のノートルダム教会を観て回ります。
イギリスからの攻撃に劣戦を強いられていたフランス軍が、1690年と1711年にかろうじて逃げ切ったときの記念に建てられました。
こじんまりとした明るい教会でした。

 ここからは、プチ・シャンプラン地区に繰り出します。
通りの左右に店が並び、観光客があふれかえっています。
ところどころで大道芸が行われており、パントマイムあり、演奏ありのにぎやかなところです。
私もメイプルバターをお土産として、買って帰りました。
そしてカフェーで少しはやめの夕食にステーキとビールで腹を満たし、仕上げにはメープルシロップがたっぷりかかったソフトクリームをいただきました。
こうして好印象のケベックの日々は過ぎていったのでした。

   
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