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[旅の日記]

ハワイ島 Hawaii  

 アロハ航空でハワイ島のヒロ空港に降り立ったのは、午前8時のことでした。
早速コナコーヒーを食すことにします。
砂糖を入れなくても飲める香ばしさは、さすが本物のコーヒです。
ホノルルから昼食を食べずに早朝の4時起きで出てきたので、お腹はペコペコ。
ここでクッキーも買い込んだのでした。

 それでは、ハワイ島のカメハメハ大王を見に行くことにします。
といっても正真正銘の本物の像ではありません。
オアフ島の最高裁判所前にあるものが有名ですが、こちらがパリから運んだ2体目のもので、本物はここハワイ島にあるもの。
ただしそれはカメハメハ大王の出生地であるカパアウの町にあるものであって、ヒロにあるものはまたしてもレプリカなのです。
本日は時間も限られていることからヒロの像を見ることにします。
ヒロと言えばハワイ州の中ではオアフ島に次いで日本人移民の多いところ。
決して華やかさのないこの街並みを見ていると、当時の移民生活の苦しみが伝わってきます。

 そしてその先にはレインボウ・フォールズ、日本語でいえば虹の滝があるのです。
あいにく当日は雨。
そう、この辺りは雨の多いところで、やっぱり雨かといったところでしょうか。

 次に訪れたのは、カラパナの黒砂海岸。
海に流れ出た溶岩が砕けて黒い砂浜を形作っています。
以前は大きな海岸だったそうですが、1990年の大噴火によって街が溶岩に呑まれてしまったということです。
浜にはウミガメも出迎えてくれ、波の合間からいくつかの甲羅を眺めることができました。

 昼食は熱帯植物に囲まれてのバイキングです。
ついつい食べ過ぎてしまうのが、バイキングの欠点でしょうか。
だけど、朝を抜いたのだから今日はいいか。
やっぱりおいしいのは、マンゴとパイナップルです。

 お腹が膨れれば、次は本日のメインイベントであるキラウエア火山に向かうことにします。
世界遺産にも登録されているこの火山は、今も活動している活火山です。
夜だと不気味な赤い光を発する溶岩流を見ることができるのですが、ホノルルからに日帰り観光である今回はあきらめることにします。
その代りにハレマウマウからは、巨大なクレータとその中から噴上げる噴煙を見ることができます。
その壮大さと言えば、日本の阿蘇山とは比べものにならないスケールです。

 さてここからはチェーン・オブ・クレータロードを海岸方向に下ってみます。
ここまで来れば、行きかう車はほとんどいなくなります。
それもそのはず、この先のワハウラは溶岩流で消滅し、道も行き止りになっているのです。
車窓の眺めは火山の凄さを見せつけてくれます。
真黒になった溶岩流が、流れた時の筋が付いたままで固まっています。
そして溶岩の流れの速い遅いによって、同じ黒でも色が違うのです。
風は強いのですが火口の噴煙のガスが濃くて、すぐにのどがせき込んでしまいます。
ミネラルウォータを飲みながらの車外散策でした。

 そして残るはラバチューブです。
車は再び火山の周回道路であるクレータ・リム・ロードに戻ります。
一見熱帯植物の林のようですが、両手・天井にシダの生茂るの道を進んでいくと、溶岩洞窟に辿り着きます。
溶岩の塊の中に、人が行き来できる道ができていました。
ここでも突然のスコールに会ってしまったのです。

 晴れたと思えば大雨の繰返しで、1日は過ぎてしまいました。
ヒロ空港からは再びホノルルへの帰路についたのでした。

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