世界の旅 欧州 バチカン サンピエトロ寺院

[旅の日記]

サンピエトロ寺院 Basilica di San Pietro  

 イタリアのローマに「バチカン市国」という小さな国があります。
国と言うよりも、ローマ法王が統治する一角と言ったほうが適切でしょう。
ローマに滞在しているしている本日の行動は、このバチカン市国に「国境越え」を行うことです。

 イタリアからバチカン市国へ行くには・・・
写真で示しているように、国境に相当するのは、腰ほどの高さの移動式の木製の柵だけです。
それも隙間だらけで、平気で人は行き交っています。
一応衛兵は居るのですが、止められるわけでもなく、パスポートの提示を要求することなどありません。
拍子抜けしたようですが、バチカン市国に入国することができました。

 目も前には、サンピエトロ寺院が広がります。
ローマカトリックの総本山であるサンピエトロ寺院には、年中ひっきりなしに信者と観光客が訪れます。
寺院に入るとの中は薄暗く、財布・持ち物に十分注意するようにとの事前に聞いていた忠告がぴったりです。
そしてそこには、ミケランジェロが23歳で作ったと言われるピエタ像がありました。

 寺院の天井は丸いお碗型をしており、一番上にあるクーポラ(展望台)に登ることができます。
早速私も挑戦することにしました。
ドームの周りを登っていく螺旋階段は、進むにつれて幅が狭くなっていきます。
そしてドームに合わせて、左右の壁自体が傾斜をしてくるのです。
どれほど歩いたでしょうか。
ゼイゼイいいながら、やっとのことで登りつめることができました。
その代わり、ローマ市内を見渡すことができるここからの眺めは抜群です。
眼下にはサンピエトロ広場が広がっています。
そしてその反対側には、バチカン市国の紋章を模った庭園を臨むことができました。

 バチカンには、この寺院ともうひとつバチカン博物館があることを忘れてはなりません。
博物館と言っても日本のそれとは訳が違い、先ずどこを見に行くかを決めてから行動しなければなりません。
それ程大きな建物なのです。
ちょうど赤、黄、青と見学時間ごとの推奨コースが掲げられた看板がありました。
私はその中から半日コースを選び、ちょっと間引いた行程で廻ることにしました。
そしてどこを見ても芸術の山ばかり。
その中でも「最後の晩餐」は、ひときわ大きく感動的なのでした。

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