[旅の日記]
ローマ Roma

イタリアの首都、ローマの探索です。
3日間かけて、ローマの市内を見て回ることにしました。
ローマと言えば、映画「ローマの休日」でグレゴリー・ペックがオードリー・ヘップバーンをスクーターに乗せて連れ回った場面を思い出します。
私もそのひとつひとつを追いかけていこうと思います。
先ずは、後ろ向きにコインを投げると願いがかなうと言われる「トレビの泉」です。
街中に現れた池、いやプールは映画のシーン通りのきれいな所です。
建物に面した石像の足場からあふれ出す水が岩を伝って池に流れ落ちる様は、都会の中の安らぎをかもし出すという表現がぴったりなのでしょう。
ゴツゴツした岩と真っ青な池が、対照的です。
折角来たのですから、私も日本のコインを願いを込めて放り投げて来ました。
そしてオードリーがアイスクリームを食べる場面は、スペイン広場です。
残念ながらアイスクリームは売っていませんでしたが、映画の場面を思い浮かべていました。
これまた都会の一角にあるごく普通の階段なのですが、日向ぼっこをしているのか階段に腰をかけている学生も見受けられました。
次は「真実の口」です。
ライオンが口を空けている石像で、口に手を入れてみて、嘘をついていると咬まれるいわれのです。
通りの一角にある何の変哲もないところに、「真実の口」はありました。
見落としてしまうような場所ですが、さすがに有名なだけあって、口に手を入れようと列ができています。
折角きたのだからと、並んでしまいました。
映画「ローマの休日」で市内を一巡した後は、「コロッセオ」に行ってみることにします。
ネオ帝宮殿内の池を埋めて作られた4階建て、5万に収納可能の巨大な闘技場跡です。
猛獣や剣闘士が戦わされ6世紀まで使っていたのですが、現在は老朽化が激しく、地下室が露出しています。
しかし建物は雄大で、古代ローマの力の強さを見せ付けられたのです。
さて昼間の観光の疲れも感じることなく、夜はレストランでパスタを食べに行くことにしました。
さすが本場の味です。
満足いくだけ味わった後は、スペイン広場で食べ損ねたアイスクリームが無性に欲しくなりました。
店を探し、ショーケースの数あるアイスを選んでいると、親切にも店員がアイスの紹介を始めました。
ところがすべてを説明し終わるまで終わらず、結局長々とした説明を受ける羽目になったのでした。
アイス片手に店を出ると、11月の寒空の下、酔っ払いに「寒いのによく食うよ」と笑われてしまいました。
今日のところは、これで終わりです。
翌日はローマの地下鉄に興味本位で乗込んで見ることにしました。
ドラッグストアで切符を買い、地下鉄に乗り込んだまでは良かったのですが、スリの多い薄暗い車内では周りの人間誰もが目つきの悪いスリに見え、ビクビクしていました。
平静を装いながらも、手はかばんをしっかりと押さえ、周りの人間とは目を合わさないように必死でした。
次の駅で数人の警察官が乗ってきたときには、どれほどホッとしたか知れません。
色々な経験をしましたが、市内観光や食べ歩きをして過ごしたローマが、結局のところ一番印象に残る街となったのでした。
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