[旅の日記]
ドレスデン Dresden

今回はドイツのザクセン地方の都市ドレスデンを訪れることにします。
かつては「百塔の都」と謳われたこの街は、実に美しい町並みを今に残しています。
16世紀にはザクセン王国の首都としても栄えたところです。
朝起きて先ず向かったのは、旧市街でも見所が凝縮された劇場広場です。
ここにはレジデンツ城、ツヴィンガー宮殿、ゼンパーオペラが立ち並ぶところなのです。
最初にレジデンツ城を訪れました。
ところが意外や、建物の内部は近代的な作りに改装され、博物館になっていました。
そして城の外には、君主の行列が描かれた城壁があります。
長さ101mの壮大な壁画は一見の価値があります。
次に訪れたのは、ツヴィンガー宮殿です。
宮殿内は4つのエリアに分けられており、それぞれアルテ・マイスター博物館、武器博物館、陶磁器コレクション、動物学博物館になっています。
今回はそのうちの1つであるアルテ・マイスター博物館に足を運びました。
ここにはフェルメールやジョルジョーネなどの著名な絵画が展示されいます。
3階にまたがるこの展示館は、思っていた以上に見ごたえがありました。
さてここで昼になり、昼食はエルベ川の観光船での食事とすることにしました。
蒸気船の上での、優雅な食事です。
実はこの日の朝、最初に行ったのが観光船の予約でした。
ちょうど1時発1時間半の航海の観光船があったので、昼食がてらに予約しておいたのでした。
ところが10月初めというのに、ドイツは寒い国。朝など0度近くまで気温が下がるのです。
セータの上にジャンパーを羽織ながら、それでも船上で冷たいビールを震えながら飲んだのでした。
観光船は川縁の湖上を巡りながら、世界初の鉄製の吊り橋までを航行します。
実は今乗っている観光蒸気船も、当時世界初の乗り物だったのです。
さておなかも膨れて岸に上がると、次はゼンパーオペラを訪れます。
正面から見ると、円形の建物です。
昼なので当然オペラは開催されていませんが、内部を見学することができるのです。
ガイドツアーは15分おきに出発します。
早口のドイツ語で喋られて、何を言っているのかさっぱり判りませんでしたが、オペラ座の方々を見て廻ることができました。

オペラ座からはレジデンツ城をはさんで反対側のところには、フラウエン教会がありました。
改装中で近づくことさえできませんでしたが、その壮大さに遠巻きに眺めていたのでした。
そしてそこからドレスデン中央駅に向かったところには、市庁舎があります。
箱型の市庁舎の真ん中には時計台があり、これまた数あるドレスデンの塔の1つになっています。
そしてその横には聖十字架教会があり、これまた高い塔を備えていました。
とにかくきれいな街で、見所がほぼ1箇所に集まっていて観光に便利なところでした。
そして印象に残っているのは、エルベ川の観光船で食べたスパゲティナポリタンです。
寒い中でも美味しくいただけたのでした。
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