世界の旅 アジア タイ ダムヌン・サドゥアク

[旅の日記]

ダムヌン・サドゥアク水上マーケット ตลาดน้ ำด ำเนินสะดวก 

 ダムヌン・サドゥアクはバンコクから車で80kmほどの郊外。
ここは水路が張り巡らされた田舎の町で、いまだに水上マーケットが観光客相手とはいえ残っているところです。
7~9時のマーケットに間に合うために、早朝にバンコクを出発し車をとばしてきました。

 ダムヌン・サドゥアクには運河が家の前にまで来ており、玄関が運河という家も少なくありません。
早速小船を借りる交渉に入りました。
運転手のおばちゃん付きの小船に乗り、水上マーケット目掛けて出発!
運河沿いの家々の庭には、バナナやらヤシやらが無造作に実を付けていて、南国を思い起こさせます。
おばちゃんは藻が生い茂っている運河を、たくみにスクリューを持ち上げながら、小船は進み出しました。

まるで道路のように時折十字に交差する運河を慣れた手つきでくねくねと進んでいくと、やがて水上マーケットに到着しました。
朝食のおかゆから始まり、食料品や衣服、文房具、みやげものまでありとあらゆるものが取引されています。
なんと仏像までが、ここでは船上で売られています。
観光客相手とだけあって値段は決して安いことはなく、かといってせっかくきたのだからと果物を買ってしまいました。
日本言うところの「ざぼん」のようなもので、みかんのような大きな房の皮をむいた状態で売っていました。
そしてもうひとつは、ヤシの実のジュース。
ヤシの実の頭の部分をナイフで切って、ストローを挿しただけの簡単なもの。
ヤシの実は思ったほどもうまいものではなかったと言うのが、正直な感想です。

 さてここで困ったことになってしまいました。
食事中の人には申し訳ないのですが、トイレに行きたくなったのです。
現地のトイレを借りようとしたのですが、穴の開いた部屋で、その周りにあるのは水の入ったバケツだけ。
もちろんトイレットペーパーもないし、それを捨てることさえできません。
つまりタイの田舎に来たからには、トイレットペーパーを使わないタイ式のトイレを強要されたのです。
言うまでもなく、そのままおなかをたたきながらあと数時間の我慢を強いられたのでした。

 帰りに寄ったのは、タイ・ヒューマン・イマージェリー蝋人形博物館です。
歴代の王やタイの一般生活を、蝋人形で再現した博物館です。
館内には120体の人形が、まるで生きているかのような表情をしています。

 とにかく朝のうちにすべてが済んでしまったので、再びバンコクに帰ってもまだ昼といった健康的な1日でした。

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