[旅の日記]
士林夜市 士林夜市 
台湾に来たからには、是非訪れてみたいところがあります。
それは夜市で、家庭で料理を作る習慣が薄い台湾人にとっては生活のひとつでもあるのです。
ましてや電車で移動していくともなれば、日本の夏祭りにも似たワクワク感があります。
ホテルの近くにも「雙城街夜市」があるのですが、本日は足を延ばして「士林夜市」を訪れることにします。
いつものように台北市内はバイクで混みあっています。
交差点には車の列の前に二重、三重にバイクの列が並んでいます。
信号が青に変わろうものなら、バイクの群れが一斉に発車しこちらに向かって突っ込んできます。
いまとなっては台湾名物の毎日の風景です。
近くの民権西路駅から士林駅に地下鉄MRTで移動します。
士林駅は大きな駅で、駅前は開けています。
目的の「士林夜市」は、士林駅と剣潭駅のちょうど中間地点に位置します。
街をぶらつきながら、「士林夜市」に着いた時にはすっかり日も暮れてしまいました。
ますます夜市の雰囲気が出てきました。
「士林市場」のネオンが、夜市の入り口を示しています。
ここには飲食のできる屋台以外にも、おもちゃや日用品を揃えた様々な店があります。
まずは台湾名物の胡椒餅(フージャオビン)の店を見つけました。
餅の中に味をつけた肉が入っており、肉まんのようなものです。
ちょっぴりコショウの香りがして、歩きながらでも食べやすいものです。
ただ餅の中の具は高温で、餅を噛んで破れたところからは熱い蒸気が噴き出してきますので、注意が必要です。
次に見つけた屋台は「手指葱油餅」です。
葱に衣をつけて油で揚げたもので、棒状になっています。
カリカリの衣に包まれ火が通って甘くなったネギは、おやつのようです。
屋台の兄ちゃんは油餅をいっぱいに展示するため、熟れればすぐに次を揚げて仕事熱心です。
台湾ビールを片手にほくほくの油餅を食べながら、さらに夜市を見て回ります。
本日のメイン料理は魯肉飯(ルーローハン)か、麺線かと決めていたのですが、どちらも立っては食べられません。
屋台の横に小さなテーブルと椅子が置かれていますが、どこもいっぱいです。
結局屋台を出てから足らずの腹を満たすことにします。
少し歩いていくと、屋台が並ぶ通りに面した店で食事ができそうなところがありました。
店の前で注文をして、店の中の席に着くシステムのようです。
店といっても道路と壁があるわけでもなく、調理人は道路に向かって焼き物や揚げ物を作っています。
メニューを見ると、屋台で是非食べてみたかったものがあります。
蚵仔煎(オアチェン)で、牡蠣が入ったオムレツです。
エビの入った蝦仔煎(シャザイジェン)もあります。
それら2つを注文して金を払い、店に入っていきます。
台湾の牡蠣は小振りで、オムレツに混ぜても違和感がないのです。
甘めのソースがかかっており、これに浸けて食べるのです。
その他、大型のチキンの揚げ物である大鶏排(ダージーパイ)や、甘みのある台湾風ソーセージの香腸(シャンチャン)など、興味のあるものがたくさんあります。
今度ゆっくり台湾に来た時には、他の屋台も食べ歩きたいものです。
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