[旅の日記]
周庄 周庄 
上海から車で1時間半ぐらいのところに周庄という町があります。
水郷の里として有名なところです。
以前は映画のセットということで作られた一角ですが、それは中国のことですから規模は大きいものです。
京都太秦の映画村のような街ですが、ちょっと違うのはそこに人が生活しているところです。
周庄は水郷の町として有名なところです。
元の時代の大富豪 潘万山が村の北側にあたる白蜆江から水を引いたのが、この町の始まりです。
町は水運や商業の要所として繁栄しました。
今でも明清時代の建物や水路が残る景勝地として、訪れる人が後を絶ちません。
周庄につくと、そこには「周庄」の名が書かれた大きな門が迎えてくれます。
ここから実際の水郷の街までは、少し歩かなければなりません。
方向もわからないことですから、人力タクシー(?)をチャーターすることにしました。
人力タクシーといっても、自転車が横に2人乗れる客車を引いたようなものです。
坂に来ると年老いた運転手は苦しそうにペダルを漕ぐものですから、思わず降りてしまう代物です。
観光の中心地までは、広い石畳の道路をこのタクシーに乗りながら周りの景色を観光することにします。
さて目的の観光地は、道が細くて曲がりくねったところです。
日本で言えば戦争で焼け残った田舎の家々のようなもので、2mほどの道路いや通路の両脇には店が並んでいます。
水郷の里と言われるだけあって街のあちこちに水路が通じており、道が狭い分輸送手段は小船のようです。
とりあえず腹ごしらえにそこいらの食堂に入ることにしました。
お決まりのビール、肉、魚の皿が出てきます。
魚は白身で味はあっさりしておいしいのですが、小骨が多くて食べるのには苦労します。
何の魚かと思いきや、店の前で泳いでいたナマズだったのでした。
街中の店にはおみやげになるようなものも数多く置いてあります。
一般公開している古い民家もあります。
これらを眺めながらぶらぶらするだけでも、2時間ぐらいあっという間に過ぎてしまいました。
さらに街のはずれには、南湖園というところがあります。
少しばかりの入場料を取られますが、池を伴う庭園を観ることもできます。
一通り観終えて、再び人力タクシーで周庄の入り口へ。
この日上海に帰り着いたときには、ちょうど夕食前になっていました。
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