世界の旅 アジア 中国 預園

[旅の日記]

預園 豫园 

 中国の他の街と違って、上海は観光地の少ないところ。
杭州、蘇州まで少し足を伸ばせば話は別でしょうけれども。
そんな中での一番の観光スポットは、この豫園でないでしょうか。

 地下鉄を降りて歩くこと10分。
着いたのは、立派な門構えの上海老街の入り口です。
ここから預園までの間、道の両脇には数多くの店が立ち並んでいます。
そしてこの一帯を豫園商場と言います。
しばらくは店を眺めながらの散歩です。
小龍包や骨董品、筆や小物の店がぎっしりと並んでいます。
そしてその中心部には池があり、その真ん中には湖心亭があります。
ジグサグに型取られた九曲橋を渡り、その湖心亭へ。
九曲橋もそうなのですが池に架かる橋がまっすぐでないのは、鬼が攻めてこないためだと言うことです。

 目指す預園は、この湖心亭の脇に入り口があります。
にぎやかな豫園商場とは打って変わって、こちらは中国式庭園の美の世界。
もともとこの預園は四川省の役人が作ったもので、完成までに18年を要したと言う代物。
庭石を置き庭を造る中国の庭園は、我々日本庭園とどことなく趣の通じるところがあります。
そして中国の高貴で平和の象徴である龍が、瓦にまで描かれているのです。
言葉で書くよりも、撮ってきた写真をじっくり見てもらうことにしましょう。
預園でのお勧めは小龍包です。
もちろん観光案内に載っている店もありますが、1時間ほど待つ覚悟のある人は別として、周りのレストランでも十分堪能できます。
5品セットで50元程度で、高級な小龍包を味わうことができるのです。

 さて華やかな豫園商場とは違って、少し離れると上海の下町が。
訪れたときはちょうど夕食前の買い物客で、通りは大混雑。
いろいろな食材に混ざって、蛙や亀も生きたままの新鮮なものを売られています。
さすがに買うまでには至らなかったのですが。

 
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